瑞寳寺の主な年間行事
花まつり
仏教を開かれたお釈迦さまのお生まれになった4月8日に、その誕生を祝う法要です。 降誕会(ごうたんえ)とも言います。
花々に彩られた花御堂の中にいらっしゃるお釈迦さまのお像に、甘茶をかけさせていただきます。
これは、お釈迦さまが誕生された際、天から神々が降りてきて祝福のために甘露の雨を降らせたというお経の説示に由来します。 瑞寳寺では毎年4月8日の朝から花御堂をお祀りし、午後7時半からは詠唱奉納のお勤めをさせていただいております。
施餓鬼(せがき)
亡くなって四十九日を過ぎてから初めて迎えるお盆を「初盆(はつぼん)」と呼びます。瑞寳寺では毎年7月24日の午後1時から水施餓鬼の法要を、 8月3日の午後3時からはお盆の施餓鬼会を勤めています。
飢えや渇きに苦しむ餓鬼の世界に堕ちた者に施しをしていく因縁からです。食べ物を供えた祭壇を設え、餓鬼を供養し、その功徳を亡き人・ご先祖さまに振り向けていくのです。 動植物の命を戴いて自分の命を繋いでいる自覚と食べ物に対する感謝の念を忘れず、施しの心を養わせていただきましょう。
お盆(盂蘭盆)
お盆はご先祖さまや故人さまをお迎えして感謝を伝え、供養していくための期間です。 瑞寳寺では8月10日から自然田内の棚行参りをさせていただいております。
迎え火を焚いてお念仏を申してご先祖さまをお迎えしましょう。8月15日は送り盆施餓鬼の法要を15時から本堂でお勤めいたします。送り火を焚いて、再びお浄土にお戻りになっていただくお勤めです。一緒に過ごした時間を懐かしみながらお念仏申してお送りしてください。
彼岸
春のお彼岸は春分の日とその前後3日間、秋のお彼岸は秋分の日とその前後3日間です。瑞寳寺では春・秋とも、その中日に19時から本堂で彼岸法要と永代祠堂のお勤めをしております。 春分・秋分の日は太陽が真西に沈むため、その方角にある西方極楽浄土とそこに在します阿弥陀さまに想いを馳せやすい時期です。お浄土に居られるご先祖さまを供養し、自分自身の信仰を深めていただく期間となります。南無阿弥陀仏とお念仏を申して今をしっかりと生ききらせていただきましょう。
元祖講(大師講等)・十夜
毎月25日は浄土宗を開かれた法然上人の月命日に当たります。瑞寳寺でも25日に元祖講として勤めております。また元真言宗のお寺であったご縁で大日如来さま・薬師如来さま・観音菩薩さま・地蔵菩薩さま・弘法大師さまのお勤めもしております。 3月14日は善導大師さまの忌日法要を勤めております。 11月25日は十夜法要という阿弥陀さまへの感謝の気持ちを伝える法要を務めております。また同法要は秋の収穫にも感謝する意味で、豆大福を戴き、布教師さまの法話を拝聴させていただいております。
除夜の鐘
「除夜」とは、「煩悩を取り除き、新年を迎える夜」という意味です。来る新年の幸福を祈る前に先ず、一年の締めくくりに自分自身の言動を見つめ直し反省することが肝要です。 私たちは貪欲(むさぼり)・瞋恚(いかり)・愚痴(おろかさ)という苦しみを生む煩悩を持ち合わせています。除夜の鐘はその煩悩を取り払い、自分自身と向き合って反省する機会です。瑞寳寺では12月31日午後11時半から皆さまに鐘を撞いていただいております。鐘を撞いて、一年の愚かな行いを反省し、新たな年をお迎えください。